読めないっ!

 読めないって本当にあるんですねぇ。読みたくても読めないじゃなくて、読めるような状況になかったということ。記憶にもあまりない。

 ことの発端は先週。まぁ、これまでも忙しく働いていて、もちろん本を読む時間もあるし、酒を飲む時間も、もちろんあった。しかし、しかしですね。急にこなさなければならない仕事が入ってきたのです。

 実は、昨年から沖縄戦関連の基礎データを作成する作業を請け負っているのだが、それが急に待ったなしの状況に! あいにくの土曜日。事務所には私一人。応援を頼もうにも休日なので連絡もなかなか取れない。しかし、仕事は待ってくれない。

 これはある程度、自分でこなさなければ。という結論に達したのですね。結局、土曜日から日曜日にかけて寝ずに作業をすること30時間。それから仮眠を取り、再び作業再開で、17時間連続の作業。そして少し休んでから外注さんと連絡を取りながらの確認作業。やっとのこさ納品を終えたのが午前10時。社内から外部までを巻き込んだ恐ろしい作業だった。

 土曜日から水曜日までの4日半にわたる突貫作業であった。睡眠時間は10時間くらいかな(考えたら、1日に2~3時間くらいか。そんなに短いという程でもないね)。

 しかし、またまたしかしなのです。その間、全く本が読めなかったのです。起きている間はずっとパソコンの前にいたからなのだが、今回は、寝る前の読書も全くできなかった。目を瞑った途端に夢の世界に入っていったからしようがないのだけどね。

 まぁ、その夢もデータ作成に追われるものだったり、沖縄戦の情景が浮かんでくるものだったりして、それはそれで辛いものだったけどね。というか、新聞さえも読めない。読もうという欲求がまるで起こらなかった4日間。

 初めての感覚だった。どんなに疲れていても、どんなに酔っぱらっていても、本だけは読んできたのにね。でも、考えたら、食事もしなかったなぁ。豆腐くらいしか口にしなかったからね。風呂も抜いたね。

 作業が終わって、一風呂浴びて、体重を量ったら3㎞落ちていた。やっと人心地ついたら、急に人間としての欲求が甦ってきて、食事をしたら、消化不良を起こしてしまったという付録もついた。

 そして少し休もうと思って向かったのが図書館。そして新刊書店、そして古書店を回り、10冊ほどを準備。やっぱり本っていいもんだね。改めて活字の世界の面白さを味わってます。

 面白いといえばもうひとつ。仕事が忙しかったって、口で言っても「ふ~ん。大変だったね」ですまされてしまうが、今回、「この仕事の最中は全然本を読んでない」って周りの人に言ったら、全員が全員に「そんなに大変な作業だったんだ。お疲れ様でした」と労われてしまった。

 忙しさを読書量で表せるって、考えたら面白いね。

 でも、今考えたらなんか不思議だね。

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