10月1日

14-10-1

 札幌はしとしと雨。山では紅葉が始まった。このまま北海道の秋レポートと行きたいとこだが、残念ながら?今回も道外編なのだ!

 9月20日早朝、義父が亡くなったという電話に起こされ、ばたばた用意ばして福島県いわき市の夫の実家に行ったと。(慣れない方言に囲まれていたせいかいきなり九州弁になっちまった!)空港行きバスに駆け込み、千歳から仙台空港、バスでJR駅、常磐線鈍行で約3時間、到着は夜。

 義父は穏やかな顔で眠っていた。87年の歴史を想う。翌日から打ち合わせ、セレモニーと、着々とコトは進んでゆき、親戚知人が遠くから集まっては悲しみを語り再会を喜ぶ。身近な死によって誰もが人生を振り返り、敬虔な気持ちをいだく。亡くなった人を悼み、送る集まりは、生きている人のためでもあるんだなあなんて思ったりした。

 さて、いわきレポートといきますか。単線の常磐線は時々駅で列車待ちをしながらほとんど田畑の中を走る。黄金の田んぼにはシラサギやカラス。稲刈り風景も目にしたが、北海道の広大な農地に巨大なコンバインを見慣れているせいか、机くらいのこじんまりした農機具に乗っかって作業をしているのにちょっとびっくり。夫に聞くと、本州では一条刈りとか、二条刈りとかいうキカイの売り方をするらしい。九州でも福岡の街育ちのワタシには初耳!

 いわき(というより、平の呼び方のほうがしっくりくるけど)に近くなると海が見えてうれしい。小さな駅ごとに海水浴場の案内看板があったりして、夏はにぎわってたのかな、なんて。
夫の実家はいわき市平、屋敷林を持つ一軒家で、昔はまわりは田んぼばかり、始めて行った時は6月で夜、ウシガエルの大合唱に驚いた記憶がある。農地の中に今では戸建て住宅やアパートまでできて様変わりしている。

 ジャングルのようになった裏山の屋敷林(風などから家を守る)に探検に出かけた。夫と徳島の甥っ子がナタを持ち、夫の姉とワタシとでササやツルやクモの巣(ごめんね!)を払いながら登る。この時期まだツクツクホーシが鳴いている。多種の雑木の中に、ところどころ切り開いて花木を植えた跡や、ちょっと畑を作った跡。山(丘)のてっぺんには雷に打たれて残った大きな切り株のそばに雷神さまを祭った石がある。夫は昔、「オレは雷神さんと仲良しなんだ。降らないで下さいって頼んだらちゃんと聞いてくれるんだよ。」と言ってた。まわりの雑草やごみを取り払ってから、ヤブカの猛攻撃にそこそこに家へ戻った。

 庭もまた母ひとりでは手にあまり、草は伸び放題、ワイルドな状態でいいねえ。水道のそばには淡色のきれいなシマヘビがいるし、そこら中でコオロギやスズムシは歌い、アマガエルも時々ケッケッケッと合いの手。3本ある柿の木は大きくなりすぎて実をもぐのもたいへんなので、鳥たちのごちそうとなっている。キンモクセイのいい香り。ミョウガはどんどん地下茎をのばし、ちょうど取りごろで、佐賀から駆けつけた長男もはじめてなので、おもしろがって、食事のたびに頼まれては取りに行った。以前は家で食べる野菜くらいは畑で作っていたらしいが、今は油絵制作に夢中の母にその暇はない。

 夜、田んぼの道へ出ると、満天の星。沖縄で見た時より、湿気がないせいか、くっきりと美しい。「ここがおとーさんが走り回っていたとこだよ。」と長男にルーツを語る。

 5日間の滞在で、似通った顔立ちの親戚に囲まれ、血縁というものを意識させられたねえ。長男もまぎれもなく同じDNAを引き継いだ顔だちなのだ。すごい!そして、血のつながりはないけれど、生き物好み?(ヘビやイタチやハチの巣の話でもりあがる!)とでもいうような傾向がワタシだけでなく夫の母と姉にあったのもおもしろかった。(家で留守番のサンショウウオやカメの土産に庭でダンゴムシを数匹捕まえて持ち帰った。サンショウウオは、ぱくっと飛びついたが、すぐにまるまるので、口に入らず、何度かやったあと、知らん顔。その後またトライしたかどうかわからない。カメは大喜びでカリカリ食った。)

 また次回ゆっくり探検に行こう!

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