2月26日

15-2-283

 スコーンと晴れた日曜日(23日)、羊蹄山を見ようと冬には珍しく穏やかな中山峠を越え、京極方面の日帰り温泉へ。青空にくっきりと羊蹄はまさに蝦夷富士、美しい!

 よく通ってはいるけど入るのは初めての、けっこうぼろっちい感じの温泉民宿。がらがら引き戸をあけると、5,6歳の女の子がはしゃいでる。先客はいないらしい。やったあ、独り占め!

 脱衣場にはキティちゃんの浮き輪とか、浴場のタイルにはディズニーのシール、マットは古バスタオルと、もろ家庭風呂じゃん!おまけに、ポットンの簡易水洗トイレのにおいが…

 浴槽は…ぬるい。源泉だし、ま、一人だからと、じゃんじゃんかかってつかる。「お湯出る?」と男湯の夫に向かって聞くと、「赤い栓のほう、水に入ってるの、ひねったら出るよ。」お、出た出た。無色透明。窓から見えるはずの羊蹄山は…雪で覆いつくされてわずか上の方に青空が見えるだけ。

 「こっちは後ろに下がったら見えるよ。」風呂イスをいくつか積んで乗ってみたけど見えず。すっぱだかでコケ落ちて、ケガでもしたら恥なのであきらめた。

 ゆっくりつかって着替えていると、なにやら夫が交渉している。出てみたら、おばさんに小豆を分けてもらおうとしているところ。「一升くらい?」「一升って?」「わからないかい?」「どれ?」升を見せてもらって納得。これぞ産直!格安の400円で手に入った。

 休憩室もやってないので、居間に入れてくれた。おじさんにいろいろ話を聞かせてもらった。ここは、工事の人くらいしか来ない、窓の外に自分で野天風呂を作ったけど、冬使わないので、除雪機がそこまで入れられない。それで窓が雪で埋まってしまったとのこと。

 「農家の人は冬何してるんですか?」「若い人は除雪作業なんかのアルバイトしてる。中年以上は計画立てたりね、ぶらぶらしてる。」「農作業は5月から?」「いや,4月。」「あ、融雪剤まいて?」「そう。」「一番にまくのは?」「ニンジン。」「種ですか?」「そう。ちーいさいからね、今はコーティングって、土で回り固めて、わかるかな、仁丹みたいになってんだ。1町に4万5千から5万くらい、機械でまく。」

 などと、ほかにも興味津々シロートの質問に答えてくれた。また夏にもおいでって。おいしい京極の水もタンクに汲ませてもらい、自家製の水飴(うまい!!)も買って、大収穫の温泉宿だった。

 建物の古さ、トイレのにおいなんぞに尻込みしていてはこんな出会いはないのだよ。ふっふっ。ホッカイドウ、ばんざい!

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