個性

 一応サラリーマンである。時間通りに出勤しない、上司の言うことを聞かなかったり、無視したりする、お客さんからのクレームが多いなど、問題が多い社員ではあるが、それでも、サラリーを貰っている。多分使いにくい社員だろうなと思う。

 などということは置いといて、通勤である。私は那覇に住んでいて、会社のある糸満市まで車で40分ほどをかけて通勤しているのだが、そのときの気分や時間帯、仕事のつまり具合によって通勤ルートを変えている。5つのルートを通っている。その中で一番好きな道は、あまり通行量のない緑の多い道。時間はかかってしまうが、何故か好きなのである。そのように、目的の場所へどのルートを通るかというのは、実は個人個人の個性が大いに関係しているのではないかと、密かに考えている。

 というのも、仕事上、営業の担当者と一緒に行動することが多いのだが、同じ場所へ行くにも、担当者によって違うのだ。こちらが考えてもいない道を通る者、至極まっとうな道を通る者、スージ道が好きな者など、本当に様々だ。営業部員なので、短時間で行ける道を通るものだとばかり思っていたが、そうでもないらしい。そのルートの選び方が個性だと思うのだ。

 では、本はどうだろう。編集者によって、本の作りは違う。これははっきりと言えることだ。前に書いたが、編集者によって、文字の大きさや書体、判型(本の大きさですね)、文字組すべて異なるといってよい。極論になりかもしれないが、表紙デザインは最近、デザイナーに依頼することが多くなってきたが、どのデザイナーに依頼するかも、編集者の個性だと思う。もちろん、著者の好みが反映されることは事実だが、それ以上に編集者の個性によって、本の体裁が変わることも事実。出版社の編集・発刊物も、会社によって違いがある。ということは、それぞれの版元に個性があるということなのだ。例えば、このホームページは沖縄文化社だが、ご周知のように、文化社は1000円以内で、わかりやすい文章と写真で展開した本を出版している。これは、徳元社長の好みや経営上の戦略があるとは思うが、それを選択しているのも徳元社長の個性だと思っている。それが、編集者の個性によって、本も変化するということ。この話に興味をもった貴方、県産本を読むとき、誰が編集したかを調べてみるのも面白いですよ。
 きっと、その編集者の個性が見えてくるはずです。

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