カエルの気持ち

16-5-12

 「あれはカエルじゃないの?」先日の下判田里山観察会で、川の中に黒いかたまり。近づいて網ですくってみたら、やっぱりカエル。コンクリートの道の上に置くとじっとしている。「死んでるのかな。」小学生の男の子がこわごわ触ってみる。ぐるっと目玉が動く。

 「生きてるよ。」手足を伸ばしたらゆうに20センチはありそうな大ガエル。生きていると分かったら、たちまち人だかり。「おおきいね~。」体のサイズとお腹の模様からどうやらこれはウシガエル。カエルを持った男の子をお父さんが記念撮影をする。

 「前足の指4本、後ろ足は5本。水かきもあるね。」一通り観察させてもらってから川に戻した。カエルはやれやれといった感じですいすいと泳いでいった。

 久しぶりに出会った大ガエルに感激してしまったのは、近年カエルが減ってきた事が危惧されているから。ウシガエルはアメリカから食用に輸入されたものが広がったのだけれど、近頃は日本に昔からいるトノサマガエルを見かけない。日本固有種のイシカワガエルやオットンガエルはすでにレッドデータブックにいれられている。一番の原因は人間によるカエルを取り巻く環境の変化だろう。カエルは両生類。水辺と陸地と両方なければ生きて行けない。また皮膚が露出しているので化学物質等による環境汚染の影響をもろに受けてしまう。カエルが減ってきたのは、人間も住んでいる日本の環境が悪化し続けている表れだと言ってしまえばそのとおりで今のところ私にはなすすべもない。ホタルのように無理やり育ててあちこちに放すのもどうかと思う。(というよりやめて欲しい。)

 この問題は自然保護のなかでも一番の問題。環境省も「新・生物多様性国家戦略」という答申を出しているのだけど、いつからどう具体的に始めるのか分からない。

 自分にできる事を(微々たることだけど)もう少し続けるしかないのかなといつも思う。

 ふるいけや かわず飛び込む 水の音  いい句だな~。

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