育成クラブでの観察会

16-4-23

 グリーンインストラクターの講座で知り合った賎川さんは育成クラブの指導員。頼まれて、育成クラブでの観察会。

 約束の時間の20分前に小学校に着くと、小学生はもうスタンバッている。「なになに?」

 「だれ、この人?」「川に行くんでしょ?」一年生から三年生がまざった26人は鼻の穴を膨らまして話しかけてくる。春休みが始まったばかり、おまけにぽかぽかのいい天気。賑やかに市ノ瀬川に出発。「川に入ってはいけません。敷戸小学校PTA」の看板を尻目にずんずん川原に下りていく。いいぞいいぞ、今日は大人がついている。大半の子が始めて川に入る。

 大人なら飛び越せそうな幅の小川だけれど、魚の姿がたくさん見える。魚が見えたら指導員は何もすることがない。魚取りに夢中の子どもたち。しばらくは子どもたちの安全確保をしているだけ。魚の数が多いのでやたらと網を振り回すだけで小さい魚は捕まる。けれども捕まえたいのはあのゆうに10cmはありそうな大きいやつ。みんなで川をかき回したので、魚の姿は見えなくなったしまった。ここからが指導員の出番。でも簡単には教えない。ちょっとやって見せる。飲み込みのいい子はすぐ分かる。三年生の男の子はすばやい。たちまち、たくさんすくって、女の子や下級生にあげたりしている。子どもたちの着ている服がどんどん濡れていく。ズボンがひざまで濡れたらズボンを脱いでパンツ一丁になる子が続出。道のガードレールに靴下やズボンをかけて干す。びしょびしょの靴も並べて干す。

 「魚を追い込む役と、捕まえる役と組んですれば、、。」ぼそっとつぶやいたら、たちまち育成クラブの指導員が聞きつけて子どもたちに指示をだしている。(あんたはガキ大将か!)と突っ込みたくなったけど、あのキラキラした眼をみたら何も言えない。こんなに遊んでばかりの観察会もありか?そこはベテランの指導員の荒金さんが、捕まえた魚(ムツやウグイ)やカワエビを持って帰りたいという子どもたちに話をする。川や生き物について考えた子どもたちは魚を川に返すことにした。家で魚を飼っているという子がその水槽で飼うのだと連れて帰ることになった。それはそれでいいことだと思う。

 濡れて重たくなったズボンや靴下をおみやげとしてようようと帰った。

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